ブログに何を書けばいいのか分からない。以前の私は、そんな状態だった。
人の役に立つ記事を書きたいと思って、ビジネス書やネットで情報を探していた。ところが、調べれば調べるほど難しい話になり、肝心の記事を書く手が止まってしまう。
今は、ChatGPTと何気なく話しているうちに、記事になりそうな話題が見つかることがある。といっても、記事のネタを探すために話しているわけではない。今日あったことや仕事の愚痴、昔の出来事などを普通に雑談しているだけだ。
今回は、以前の私がブログのネタ探しで迷っていた頃の話と、ChatGPTとの雑談から実体験を記事案にするまでの流れを紹介したい。

以前はブログに何を書けばよいか分からなかった
以前のブログでは、人の役に立つ情報を書こうとしていた。ビジネス書の要約や偉人の名言、ライフハック系のネット記事や動画などを参考に、自分なりに役立ちそうなテーマを探していた。得た情報を実際の行動へ落とし込んだり、節約についての考え方としてまとめたりしようとしていた。
ただ、当時の私は、人に何かを教えられるほどの実績が自分にあるとは思っていなかった。そんな自分が記事を書いてよいのか、という迷いもあった。
そこで、別の方向も考えた。映画レビューを試したり、カメラを購入して石垣島にある4つのダムを回り、ダムカードを集めたりもした。ダム巡りも記事の題材にしようと考えていた。グルメレポートも候補に挙がったが、どうもしっくりこなかった。
いろいろ試してはいたものの、ブログ全体で何を書きたいのかが定まらず、結局、以前のブログ運営は続かなかった。
今振り返ると、少し妙な話でもある。私はリゾートホテルで働いた経験があり、石垣島でも15年以上暮らしていた。仕事でも日常生活でも、それなりにいろいろな経験をしていたはずだ。
ところが当時は、そうした自分の経験を記事の素材として十分に捉えていなかった。外から役立ちそうなテーマを探すことばかり考えていたのだと思う。
今は実際にあったことをChatGPTへ話している
現在は、スマホからChatGPTを開いて、自分が実際に経験したことを話すことが多い。
今日あったことや今週の出来事、昔経験したことなどを話す。過去にこんなことがあったけれど、どう思うかと意見を聞くこともある。仕事で起きた出来事や、会社に対して感じていたことを愚痴のように話す場合もある。
そうして会話を続けていると、関連する別の出来事を思い出すことがある。当時はどう考えていたのか、なぜそうしていたのか。そんな話へ広がっていくこともある。
石垣島の記事についても同じだ。暮らしていた頃の出来事を思い出しながら、ChatGPTへ話している。子育ての話などは、記事のネタを探すというより、日記に近い感覚で話すこともある。
つまり、最初から記事として整った話を用意しているわけではない。そのとき話したいことを、覚えている範囲で話している。会話がまとまっていなくても、そこはあまり気にしていない。
もちろん、雑談した内容がすべて記事になるわけではない。ただ、話している途中で記事になりそうだと感じることがある。そんなときに初めて、その話を記事にできるか考えている。
給与遅延の雑談から複数の記事候補が生まれた
実際に、会社で給与の支払いが遅れた経験についてChatGPTへ話したことがある。
給与が遅れたという出来事そのものも一つの話題だ。ただ、会話を続けていると、それだけでは終わらなかった。
会社で働く意欲はどう変わっていたのか。なぜその職場に残っていたのか。自分が担当していた仕事の範囲はどこまでだったのか。転職に向けて何をしていたのか。そうした複数の話題へ広がっていった。
現在、これらは会社への意欲、職場に残る理由、担当業務、転職準備といった、それぞれ異なる記事の方向として整理している。
記事になりそうだと感じたときには、ChatGPTへ記事化できそうかを尋ねることがある。そして、会話から作れそうな記事候補を、複数の仮タイトルとして挙げてもらうこともある。
なお、個々の記事候補が生まれた正確な順番までは覚えていない。過去の会話をそのまま再現できるわけではないので、ここでは実際に広がった話題を紹介するにとどめておく。
ChatGPTに新しい体験を作ってもらっているわけではない。自分が実際に経験したことを話し、その中から記事として扱えそうな話題を整理してもらっている。
記事で読者に残す判断を一つ選ぶ
ChatGPTとの雑談から複数の記事候補が出てきても、それをすべて記事にするわけではない。
候補を見ながら、一つの記事にいろいろな話を詰め込みすぎていないか確認している。そこで私が考えているのが、この記事で読者に何を一つ判断してもらうかということだ。
同じ職場で経験した出来事でも、会社への意欲が下がったときの話なのか、担当業務の範囲を考える話なのかによって、読者に残せる判断は異なる。
一つの判断を選ぶと、その記事へ入れる話と、別の記事候補へ回す話を分けやすくなる。また、記事の役割を一文で説明しやすくなり、その後の精査や本文作成も進めやすくなった。
ただし、候補を分けたからといって、それぞれが独立した記事として成立するとは限らない。別の記事案へ統合することもあれば、廃案にすることもある。記事の制作を始めてから見直す場合もある。
ChatGPTが提案した仮タイトルは、あくまで候補だ。そのまま全部採用する必要はないし、無理に記事へ仕上げる必要もない。
ChatGPTとの雑談から記事案を一つ残す
私の場合、記事案が生まれる出発点は、特別なプロンプトでも、ブログのネタ探しでもない。普段の雑談だ。
会話の中で記事になりそうな話題が見つかったら、ChatGPTへ記事化できそうか確認する。必要なら複数の仮タイトルを出してもらい、その中から残す記事案を精査している。
ここで選ぶのは、単に面白そうなタイトルではない。自分が経験したことを通して、読者に何を一つ判断してもらうか。それを一文で説明できるか考える。まだ判断を選べないなら、候補として残しておいてもよい。
もちろん、記事案が見つかっただけで、そのまま公開できるわけではない。選んだ判断を支える実際の出来事や行動、結果を確認する作業も必要になる。既存記事との重複や検索キーワード、本文の構成などは、その後で考えることになる。
また、仕事や他人に関する話をするときは、勤務先や個人を特定できる情報、顧客情報などの扱いに注意が必要だ。雑談だからといって、第三者の秘密まで入力する必要はない。
ChatGPTがあれば記事のネタに困らなくなる、という話ではない。ただ、私の場合は、何を書こうかと考えていた頃よりも、普段の会話から記事案が見つかることが増えた。
以前は、ブログに書くための立派なテーマを外から探していた。今は、何気なく話していた自分の経験が、記事の素材になることもあると分かってきた。
ブログに何を書けばよいか分からないとき、役立ちそうなテーマを外から探すだけでなく、自分が経験してきたことにも目を向けてみる。何気なく話していた出来事の中に、記事として残せる話があるかもしれない。