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石垣島の買い物はスーパーだけではなかった|島の食べ物がいつもの食事に

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石垣島の買い物はスーパーだけではなかった|島の食べ物がいつもの食事に

石垣島で15年以上暮らした。

移住する前は、島での買い物といえば、ローカルな商店が中心なのだと思っていた。ところが実際に暮らし始めてみると、近所には普通のスーパーがあり、日常生活に必要な物はほとんどそろった。

ただ、長く暮らして振り返ると、石垣島での買い物はスーパーだけで完結していたわけでもない。弁当屋や商店、野菜を買いに行く市場、私が「刺身屋」と呼んでいた店。そうした場所も、いつの間にか普段の買い物先になっていた。

島豆腐や八重山そばも、最初は珍しく感じていた。それが長く暮らしていると、わざわざ珍しいと思わない、いつもの食事になっていった。

南国の街並みにある商店の店先に野菜が並ぶ買い物風景

石垣島にはローカルな商店くらいしかないと思っていた

石垣島へ移住する前、私は島の買い物事情を詳しく調べていなかった。買い物ができるかどうかを強く心配していたわけでもない。ただ、なんとなく「ローカルな商店が中心なんだろうな」と思っていた。

ところが移住してみると、近所にはマックスバリュがあり、ケンタッキーまで併設されていた。自分が育った地元より、完全に都会だった。

石垣島の第一印象
海と山に囲まれた石垣島の市街地を上空から見た風景
思ったより都会に見えた石垣島|「何もない島」だと思って移住した

「何もない島」を想像して石垣島へ移住。着陸後、まだ飛行機の中にいるときに大手スーパーの看板が見え、その後に見た市街地とのギャップに「何でもあるじゃん」と驚いた到着当日の記録。

離島の買い物を勝手に想像していたのは、こちらのほうだったらしい。

近所に普通のスーパーがある暮らしから始まった

移住したばかりの頃はマックスバリュを利用し、その後、島内で引っ越してからは近所のかねひでを普段使いするようになった。食材や日用品、酒、飲み物、菓子、惣菜など、日常生活で必要になる物はスーパーでほぼそろった。

自炊するのが面倒な日は、惣菜を買って夕食にする。刺身を買って酒のつまみにする。そんな使い方も普通にしていた。

かねひでやマックスバリュのほか、ゆらてぃく市場、サンエー、ドン・キホーテなども利用した。とはいえ、安い物を探してスーパーを何軒も回っていたわけではない。近くの店を普段使いしながら、買う物や用事によって別の店にも行く。そのくらいだった。

スーパーでは、島豆腐やゴーヤー、へちまなどを見かけた。魚ではイラブチャーや、汁物に使うアバサーなども並んでいた。島豆腐のように、最初は珍しく感じていたものも、暮らしているうちに普通の売り場の風景になっていった。

スーパーだけでなく、弁当屋や商店も日常の買い物先になった

石垣島での買い物先は、スーパーだけではなかった。弁当専門店やローカルな商店で日替わり弁当を買うこともあり、どこの弁当がおいしいのか、時々別の店を試していた。

一人暮らしの頃も、家族で暮らすようになってからも、弁当屋や商店は利用していた。野菜を中心に買いたいときは、まずゆらてぃく市場を見る。BBQをするときなどはドン・キホーテで肉を買う。サンエーは何かのついでに使うことが多かった。

「この店では必ずこれを買う」と細かくルールを決めていたわけではない。そのとき必要な物に合わせて店を使っていただけで、振り返ってみると、それが自分の買い物の日常になっていた。

オニササや刺身も、普段の食事になった

知念商会では、オニササを時々買っていた。昼食にすることもあれば、小腹が空いたときに食べることもあった。オニササのほか、おにぎりとスパムの天ぷらを組み合わせて食べるのも好きだった。

刺身もよく買った。私が「刺身屋」と呼んでいた店では、主にカジキやキハダマグロなどを買っていた。他の刺身が食べたければ、タコやサーモンなどはスーパーで買うこともあった。

刺身屋で刺身や天ぷらを買って、それをつまみに家で泡盛を飲む夜もあった。

最初は珍しかった島の食べ物が、いつもの食事になった

島豆腐も、移住したばかりの頃は珍しく感じていた。それが暮らしているうちに、普通に買って食べるものになった。

チャンプルーも自分で作るようになった。八重山そばも最初は珍しかったが、そのうち普通に買うようになり、焼きそばにして食べる頃には、もう珍しいも何もなかった。

だからといって、その土地らしさがなくなったわけではない。自分の生活の中に入って、わざわざ特別なものとして意識しなくなっただけなのだと思う。

15年以上暮らしたあと、本土へ帰省してスーパーへ行くと、懐かしさより珍しさを感じるようになっていた。島の食べ物に慣れたというより、自分にとっての「普通」のほうが、いつの間にか入れ替わっていたらしい。

石垣島での買い物を「便利だった」「不便だった」だけで振り返ると、このあたりが抜け落ちてしまう。スーパーがあり、弁当屋や商店があり、刺身屋にも行く。最初は珍しかった島の食べ物を、普通に買って帰る。

そして本土に帰ると、今度は本土のスーパーのほうが珍しい。私にとっての石垣島の買い物は、そうやってできていった日常だった。

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