寝かしつけているはずが、気づいたら自分も寝ていた。起きたあと、台所に戻ると、夕飯の洗い物がそのまま残っている。
体は起きているのに、家事のほうへはなかなか向かえない。シンクの中の皿と茶碗を前にして、脳みそが静かに店じまいを始めている。
夜の家事は、全部を取り返す時間ではない。翌朝見たくないものだけは整えておく。
子育て中の夜の家事は、全部をきれいに終わらせるのが難しいときもある。私は、寝かしつけ後に残った家事を、翌朝の家事が少し動き出しやすくなるための準備として考えるようにしている。
この記事でわかること:
- 寝かしつけで寝落ちしたあとに夜家事が重く感じる理由
- 洗い物・洗濯物・おもちゃをどの順で見るか
- 翌朝見たくないものだけは整えておく線引き

寝かしつけで寝落ちしたあとの夜家事は、始める前が重い
わが家では、20時ごろから寝かしつけに入り、21時ごろに子どもが寝てくれる日が多い。そこから家事に戻れればいいのだが、実際はそうきれいに切り替わらない。
寝かせようとしているうちに、自分も一緒に寝てしまう日がある。一度寝てしまうと、起きたあとに洗い物や洗濯物へ向かうまでが長い。
夜の家事は、作業そのものより始める前が重い。洗い物をする。洗濯物を畳む。おもちゃを戻す。どれも大仕事ではないはずなのに、寝かしつけ後に並ぶと急に強そうに見える。
寝落ちしない方法を考えるより、寝落ちしたあとに何を残すと翌朝の家事が大変になるかを見るほうが、私には現実的だった。
ここで全部を取り返そうとすると、気持ちのほうが先に折れる。だから私は、夜に残った家事を全部片付けるものではなく、翌朝見たくないものから触るものとして見るようにした。
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まず見るのは、台所の洗い物だった
私の場合、翌朝の動き出しをいちばん止めていたのは、夕飯の洗い物だった。
朝、台所に立ったときに、シンクに昨日の食器が残っている。これだけで、朝食づくりの前に少し止まる。まだ昨日の食器と再会する準備ができていない。
洗い物そのものは、特別な家事ではない。ただ、朝に残っていると、今日の家事が昨日の続きから始まる感じになる。
キッチンに洗い物がない朝は、動き出しが少し楽になる。お湯を沸かす、朝食を出す、子どもの食器を用意する。その前にシンクを片付けなくていいだけで、だいぶ違う。
だから、夜に何かひとつだけやるなら、私は洗い物を先に見る。きれいな台所を作るためではない。翌朝の台所に、昨日の食器を残さないためだ。
洗濯物は、畳めるところまででいい
次に気になるのが洗濯物だった。干しっぱなしの洗濯物や、取り込んだままの山が朝に見えると、部屋に入った瞬間に少し止まる。
ただ、洗濯物は最後までやろうとすると長い。畳む、分ける、しまう。ここまで全部やるつもりで始めると、夜の自分には少し荷が重い。
だから、私は「畳めるところまで」で止めることが多い。しまえなくても、山のままよりは次に触りやすい。畳まれているだけで、朝の見え方は変わる。
もちろん、畳めない日もある。寝落ちして起きたあと、洗濯物の山を見て、そっと視線を外す日もある。まあ、そういう夜もある。
それでも、動ける日に少し進めておくと、翌朝の入り口は軽くなる。完了ではなく、次に触りやすくしておく。洗濯物はそのくらいで考えたほうが、わが家では続けやすかった。
散らかったおもちゃは、通る場所だけ戻す
おもちゃの片付けも、夜に全部きれいに戻そうとすると疲れる。細かいものまで分け始めると、寝かしつけ後に片付け大会が始まってしまう。
そこまでやる体力は、だいたい残っていない。少なくとも私は、夜にブロックの分類を始めるほど強くない。
だから、おもちゃは通る場所だけ見る。朝いちばんに歩く場所、台所へ行くまでの床、子どもが踏みそうなもの。そのあたりだけ戻す。
収納として正しいかどうかより、翌朝に足元で止まらないことを優先する。全部片付いていなくても、歩く場所が空いているだけで朝は少し動きやすい。
散らかったおもちゃは、家の中のにぎやかさの跡でもある。だから、全部消す必要はない。ただ、朝につまずきそうな場所だけは、夜のうちに少し空けておく。
全部を取り返さず、翌朝見たくないものだけは整える
洗い物、洗濯物、おもちゃの片付け。寝かしつけで寝落ちしたあとに、この3つが残っているだけでも十分に手が止まる。
だから、毎晩3つ全部をやると決めない。今夜の体力で、どれを残すと翌朝いちばん見たくないかを見る。
- 台所に入るのが重くなりそうなら、洗い物を先にする
- 洗濯物の山が気になるなら、畳めるところまで進める
- 朝の足元で止まりそうなら、通る場所のおもちゃだけ戻す
このくらいに絞ると、夜の家事は少し始めやすくなる。全部を整えるのではなく、翌朝の最初に見てしんどい場所だけ減らしておく。
今夜やるなら、まずひとつだけ選ぶ。洗い物でも、洗濯物でも、おもちゃでもいい。ひとつ触ると、そのまま次に進める日もある。そこで止まる日もある。
どちらでもいいので、最初から全部を取り返す前提にしない。翌朝見たくないものだけは整えておく。そのくらいの線を残しておくと、夜の家事に手をつけやすくなる。
夜の家事は、頑張った証拠を作る時間ではない。家の朝を、少しだけ始めやすくしておく時間だと思っている。
※本記事は、一家庭の体験と日々の観察に基づく一般的な記録です。育児・健康・発達に関する判断は、医療機関や専門家、各家庭の方針を優先してください。
(筆者注:生活者の視点で執筆)
―― ネギマ|暮らしをことばに残す人
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保育園に通わせない現実と運用――在宅2人体制×2歳同室の時間設計
日中二人体制・夜は私の番。枠と交代と区切りで一日を回し、「今日はここまで」で止めて暮らしを守る。無理は積み上げない。
